2013年3月29日金曜日

第11回「鳥取市民のソウルフード“鳥取とうふちくわ”の魅力とは?」その2

県外のファンも急増中の鳥取のご当地グルメ「鳥取とうふちくわ」。

「鳥取とうふちくわ」を使った新しい和の“逸品”に注目!




前回で見事な“創作・鳥取とうふちくわ料理”を堪能した調査員O、そこで次なる“創作”を探していたところ「鳥取とうふちくわが寿司になった」という情報を入手。向かったのは鳥取市にある「鮨 Dining にしやん」、ここで「鳥取とうふちくわ」の握り寿司が食べられるとか。
「鳥取とうふちくわ」といえば、ふっくらした食感と噛むほどに出る魚の旨みと豆腐の甘みが口に広がるのが特徴ですが、「握り寿司」とは初耳。早速現場へ向かいました。



 

「鳥取とうふちくわ」の美味しさを引き立てるのが「握り」。

味を最大限に引き出す独特の握りも必見!



「鳥取とうふちくわ握り」、それは一体どんな発想で生まれたのか、店主・西田律夫さんに尋ねてみました。
「とうふちくわにも魚が使われています。ならば、寿司飯にも合うんじゃないか、というのがきっかけです。巻き寿司なども試したんですが、行きついたのがこの「とうふちくわ握り」です」
食材の美味しさを追求したら「握り寿司」になったということ。しかも握り方にもひと工夫あるようで、シャリと合わせやすくするためにまず“シャリ玉”をつくり、そこに「鳥取とうふちくわ」と大葉をのせて握り、全体を海苔で巻くというスタイル。仕上げにワサビを上にのせるのも特徴的です。


シャリにのる「鳥取とうふちくわ」は凛とした存在。

それは美しさの中に力強さを感じさせる逸品。


やってきた握りは見た目も華やか。シャリの上には存在感たっぷりの「鳥取とうふちくわ」、その間には大葉の鮮やかな緑のコントラスト、巻かれた漆黒の海苔が全体をグッと引き締めています。「鳥取とうふちくわ」が見事に活かされたルックス。また大葉と海苔のさわやかな香りも食欲をそそります。
醤油を少しつけて口に入れると、まず「鳥取とうふちくわ」の優しい甘さが広がります。そのあと大葉の香りが鼻に抜け、魚のネタとは異なる豆腐の甘みとサッパリした食感も印象的です。酢飯の酸味をうまく包み込みながら、スッと喉を通っていきます。大葉の香りとシャリッとした食感もアクセント。
「県外の人にも“こんな食べ方は初めてだけどおいしい”と好評です。うちでしか食べられない「鳥取とうふちくわ料理」を楽しんでもらっていますッ。生魚が苦手、という人にもぜひ味わって欲しいですね。」(西田さん)




「とうふちくわ握り(一貫150円)」/鮨 Dining にしやん(鳥取市)

<取材メモ>
素朴で庶民的な「鳥取とうふちくわ」も食の職人によって小粋で上品な寿司に変身します。食べるとやさしい「鳥取とうふちくわ」の甘さが口に広がり、どこか懐かしさと安心感もある逸品。この親近感が、“庶民のソウルフード”たる所以でしょうか。地元の客に人気があるのもうなずけます。
“カタチ変われど魅力はぶれない“、これぞ「鳥取とうふちくわ」の(ちくわではありますが)“芯”骨頂。
「にしやん」では鳥取の地酒がカップ酒で気軽に飲める(450円~)ため、「とうふちくわ握り」で一杯楽しむのもオススメです。


住所:鳥取市弥生町373-4
営業時間:18:00~23:00(LO22:30)
定休日:日曜
電話:0857-22-1908

〈鮨 Dining にしやん〉の詳しい情報はコチラ


●観光情報-1
鳥取市民のソウルフード「鳥取とうふちくわ」の魅力でお腹が一杯になったら、鳥取市内を散策してませんか。鳥取のマチナカには歴史や趣のある建物が点在しています。
・鳥取市の観光情報はコチラ
 鳥取市観光コンベンション協会

●観光情報-2
『鳥取民藝美術館』
民芸研究家・吉田璋也が長年にわたって収集した日本各地と海外の民藝品を展示、紹介しています。建物は城壁の衣装蔵を使った風格のあるものです。
・詳しい情報はコチラ
 社団法人 鳥取県観光連盟

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