2013年3月29日金曜日

第11回「鳥取市民のソウルフード“鳥取とうふちくわ”の魅力とは?」その3


個性あふれる各メーカーの“とうふちくわ”が勢揃い。

“利きとうふちくわ”にあなたもチャレンジ!





これまでは、とうふちくわの“料理”を紹介してきましたが、“そのまま”でいっても美味な「鳥取とうふちくわ」。
現在鳥取県東部では全6社で作られており、豆腐と魚すり身の配合も様々(基本は豆腐7、すり身3)で、食感や味わいも実に多彩です。ゆえに家庭ごとに“お気に入り”もあるんだとか。
そこでやります、最終回の特別編。
「鳥取とうふちくわ」6種を一同に揃え、「利きとうふちくわ選手権」をお送りします!



パッケージも個性豊かな全6種

挑戦者も気合十分!


挑戦していただくのは、とうふちくわを愛する岩美町在住の河下哲志さん。そして、市民団体「鳥取とうふちくわ総研」代表・鳥取市在住の山崎めぐみさんのお二方。


用意したとうふちくわは『浦辺商店』『ちむら』『村上商店』『前田商店』『浜下商店』『かろや商店』の全6社より、最もスタンダードな“蒸し”のタイプ。
ルールは、事前に一度テイスティングしたのち、カットしたものを食べてどのメーカーのとうふちくわなのかを当てていただくというもの。

ところが、河下さんはなんと事前テイスティングなしでの挑戦を自ら志願!
「いつも食べているから食べなくてもわかる」というその“とうふちくわ愛”は、どのような結果をもたらすのでしょうか!?

それでは、結果をどうぞ!


“通”も頭を悩ます利きとうふちくわ

極めれば明るい見通しアリ!?


正解3、不正解3、正解率50%という結果はいかなるものでしょうか。

「鳥取とうふちくわは、鳥取の人にとっては“いつも食べているもの”。ゆえにいつも同じメーカーを食べている人が大半です。地元の人ほど案外食べ歩きしないのと同じですね。よって、この正解率は好成績だと思いますよ。すばらちくわ!」(「鳥取とうふちくわ総研」所長・植田英樹氏)


☆「お店によって味も歯ざわりもいろいろあるんだということを改めて知りました。一番のお気に入りはプリプリの村上商店のとうふちくわです!」(山崎さん)

★「いつも食べているけど、切ってしまうと穴の大きさなどの違いがわかりにくくなって難しかった。これからもとうふちくわを食べていきます」(河下さん)


※河下氏の「鳥取とうふちくわ」を使った味な芸術も注目!

画面の前の皆さんも、ぜひとも”利きとうふちくわ”に挑戦あれ。
よろちくわ!


「鳥取とうふちくわ」(130170円前後(セールなどの場合を除く))




●取材メモ
鳥取県東部の練り物コーナーを賑わす多彩な「とうふちくわ」たち。
店舗によっては数種類取り揃えていることも。
紹介した“蒸し”の他にも皮がパリッとした“焼き”やネギ入り、生姜入り、カレー風味などさまざまな味のバリエーションあり。
お好みのとうふちくわを買ってきて“利きとうふちくわ”はもちろん、“とうふちくわパーティー”も楽しんでみよう。

●店舗情報
店舗名:とうふちくわの里ちむら
住所:鳥取市河原町布袋556
電話番号:0858-76-3333

店舗名:味の散歩道 前田商店
住所:鳥取市福部町海土201
電話番号: 0857743211

店舗名:かろや商店
住所:鳥取市元魚町3-201
電話番号:0857223914

店舗名:浦辺商店
住所:鳥取市気高町宝木275-6
電話番号:0857-822773

店舗名:浜下商店
住所:鳥取市賀露町西4-1803-2
電話番号:0857282391

店舗名:村上商店
住所:鳥取市川端418032
電話番号:0857223645

さらに詳しい情報はこちら→「鳥取とうふちくわ総研」ホームページへ


第11回「鳥取市民のソウルフード“鳥取とうふちくわ”の魅力とは?」その2

県外のファンも急増中の鳥取のご当地グルメ「鳥取とうふちくわ」。

「鳥取とうふちくわ」を使った新しい和の“逸品”に注目!




前回で見事な“創作・鳥取とうふちくわ料理”を堪能した調査員O、そこで次なる“創作”を探していたところ「鳥取とうふちくわが寿司になった」という情報を入手。向かったのは鳥取市にある「鮨 Dining にしやん」、ここで「鳥取とうふちくわ」の握り寿司が食べられるとか。
「鳥取とうふちくわ」といえば、ふっくらした食感と噛むほどに出る魚の旨みと豆腐の甘みが口に広がるのが特徴ですが、「握り寿司」とは初耳。早速現場へ向かいました。



 

「鳥取とうふちくわ」の美味しさを引き立てるのが「握り」。

味を最大限に引き出す独特の握りも必見!



「鳥取とうふちくわ握り」、それは一体どんな発想で生まれたのか、店主・西田律夫さんに尋ねてみました。
「とうふちくわにも魚が使われています。ならば、寿司飯にも合うんじゃないか、というのがきっかけです。巻き寿司なども試したんですが、行きついたのがこの「とうふちくわ握り」です」
食材の美味しさを追求したら「握り寿司」になったということ。しかも握り方にもひと工夫あるようで、シャリと合わせやすくするためにまず“シャリ玉”をつくり、そこに「鳥取とうふちくわ」と大葉をのせて握り、全体を海苔で巻くというスタイル。仕上げにワサビを上にのせるのも特徴的です。


シャリにのる「鳥取とうふちくわ」は凛とした存在。

それは美しさの中に力強さを感じさせる逸品。


やってきた握りは見た目も華やか。シャリの上には存在感たっぷりの「鳥取とうふちくわ」、その間には大葉の鮮やかな緑のコントラスト、巻かれた漆黒の海苔が全体をグッと引き締めています。「鳥取とうふちくわ」が見事に活かされたルックス。また大葉と海苔のさわやかな香りも食欲をそそります。
醤油を少しつけて口に入れると、まず「鳥取とうふちくわ」の優しい甘さが広がります。そのあと大葉の香りが鼻に抜け、魚のネタとは異なる豆腐の甘みとサッパリした食感も印象的です。酢飯の酸味をうまく包み込みながら、スッと喉を通っていきます。大葉の香りとシャリッとした食感もアクセント。
「県外の人にも“こんな食べ方は初めてだけどおいしい”と好評です。うちでしか食べられない「鳥取とうふちくわ料理」を楽しんでもらっていますッ。生魚が苦手、という人にもぜひ味わって欲しいですね。」(西田さん)




「とうふちくわ握り(一貫150円)」/鮨 Dining にしやん(鳥取市)

<取材メモ>
素朴で庶民的な「鳥取とうふちくわ」も食の職人によって小粋で上品な寿司に変身します。食べるとやさしい「鳥取とうふちくわ」の甘さが口に広がり、どこか懐かしさと安心感もある逸品。この親近感が、“庶民のソウルフード”たる所以でしょうか。地元の客に人気があるのもうなずけます。
“カタチ変われど魅力はぶれない“、これぞ「鳥取とうふちくわ」の(ちくわではありますが)“芯”骨頂。
「にしやん」では鳥取の地酒がカップ酒で気軽に飲める(450円~)ため、「とうふちくわ握り」で一杯楽しむのもオススメです。


住所:鳥取市弥生町373-4
営業時間:18:00~23:00(LO22:30)
定休日:日曜
電話:0857-22-1908

〈鮨 Dining にしやん〉の詳しい情報はコチラ


●観光情報-1
鳥取市民のソウルフード「鳥取とうふちくわ」の魅力でお腹が一杯になったら、鳥取市内を散策してませんか。鳥取のマチナカには歴史や趣のある建物が点在しています。
・鳥取市の観光情報はコチラ
 鳥取市観光コンベンション協会

●観光情報-2
『鳥取民藝美術館』
民芸研究家・吉田璋也が長年にわたって収集した日本各地と海外の民藝品を展示、紹介しています。建物は城壁の衣装蔵を使った風格のあるものです。
・詳しい情報はコチラ
 社団法人 鳥取県観光連盟

2013年3月28日木曜日

第11回「鳥取市民のソウルフード“鳥取とうふちくわ”の魅力とは?」その1

素朴で毎日食べたい味『鳥取とうふちくわ』。

その進化した味を求め、人気居酒屋へ。



鳥取市では江戸時代から食べられているソウルフード『鳥取とうふちくわ』。家庭ではそのまま切ってワサビかショウガ醤油で食べるのが一般的ですが、どのように料理になるのか、その真相を確かめるべく、食でまちおこしに取り組む市民グループ『鳥取とうふちくわ総研』から教わった鳥取市にある「居酒屋ぐらっちぇ 本店」を訪れました。




店内には市民応援団『鳥取とうふちくわ総研』の面々。

メンバーが語る“オドロキ”のメニューとは?



店内に入ると何やら人影が。近づいてみるとそれは『鳥取とうふちくわ総研』の所長、マスコットキャラ「とうふちくわ君」でした! 実は今回の目的である“オドロキ”メニューは所長もオススメだとか。早速同席させてもらい、料理を待つことにしました。


やってきたのはモサエビが豪快にのった揚げシュウマイ!

果たしてこれが「鳥取とうふちくわ料理」なのか?




目の前に現れたのは『モサ海老のあっとろしゅうまい』というメニュー。上にモサエビの身がのったシュウマイは、キツネ色に揚げられておいしそう。でもちょっと待った、これのどこが「とうふちくわ料理」なのか?
「このシュウマイの本体が『鳥取とうふちくわ』なんですよ」(鳥取とうふちくわ総研・所長 植田英樹氏)
なんとこの逸品、中身が「とうふちくわ」だったのか。しかもそれだけではないようだ。
「とうふちくわをシュウマイの長さ(高さ)にカットして、その中にブランド長芋の「ねばりっこ」を詰めて、それを餃子の皮で巻いてモサエビの身をのせて揚げてるんです」(同所長談)
カタチはシュウマイ、それでいて“とうふちくわ”。なるほど、これは見た目以上の“オドロキ”アイデア料理だったんです。


        

外パリッ、中フワッ。柔らかいとうふちくわの食感はそのまま。

複雑で絶妙な味のハーモニーが絡み合う新感覚料理。




パリパリの皮の中は、ふっくら柔らかいとうふちくわと風味豊かな「ねばりっこ」がしっとり絡むやさしい味。そこにモサエビのしっかりした甘みがくわわり、なんとも深い味わいが口に広がります。
ちなみにこのネーミングは鳥取弁の「あっとろし(びっくりするの意)」+「しゅうまい」を合わせたもの。その味わいも「あっとろしゅうまい」の「あっとろし!」な逸品です。


        

素朴なとうふちくわだから地元食材との相性もいい

あなたも“アナ”ただけのオリジナル料理ができるかも



江戸時代に生まれた『鳥取とうふちくわ』ですが、その味わいは100年の時を経た平成の今、“オドロキ”グルメに進化したようですね。「あっとろしゅうまい」は店でも人気で、特に女性からのオーダーが多いとか。
「鳥取とうふちくわ総研」によると「鳥取とうふちくわ料理は一度食したらハマる」とのこと。
シリーズラストの次回は、もう1軒「鳥取とうふちくわ料理」を紹介しましょう!


        

          
         


「モサ海老のあっとろしゅうまい(690円)」/居酒屋ぐらっちぇ 本店」(鳥取市)
2012年から提供。シュウマイで使ったモサエビの頭は素揚げにして皿に添えられており、見た目は豪快で男性的。しかし中身は柔らかいとうふちくわの特徴を活かす仕事がされた、女性的な繊細で上品な味。さらに隠し味(食感)に甘辛いオカキを砕いて入れてあり、その香ばしい食感も魅力。自家製柚子酢醤油とカラシをタップリつけて、幾重にも重なった味と食感のハーモニーをご堪能あれ!

住所:鳥取市弥生町107-2 ユキビル1F
営業時間:17:00~24:00(LO23:30)
定休日:日曜(月曜が祝日の場合営業、翌日休み)
電話:0857-29-5300

〈居酒屋ぐらっちぇ 本店〉の詳しい情報はコチラ


●取材メモ
取材時はまだ桜もツボミでしたが、ここ「居酒屋ぐらっちぇ 本店」は鳥取市のマチナカを流れる「袋川」土手沿いに面し、桜並木の名所が目の前に広がります。春は皆、期待に胸を膨らませる季節です。とうふちくわも新鮮な地元の食材と組み合わせることで、新しい食べ方の提案がどんどん出て、その楽しみ方もまだまだ無限大。まさに「見通しの明るい」未来が「鳥取とうふちくわ」にはある、とぐらっちぇの若き店主の取材を通じて感じました。


●観光情報-1
『袋川沿い土手桜並木』
鳥取市のマチナカを流れる「袋川」。ここに長さ約2kmほどの桜並木が植えられています。開花の季節にあわせてぼんぼりが点灯し、夜の川面に映る明かりと夜桜は市民の憩いの場となります。
・詳しい情報はコチラ
 社団法人 鳥取県観光連盟

●観光情報-2
『久松公園』(花見スポット)
久松山のふもとにあり、二ノ丸、三ノ丸跡などが残る国指定史跡である鳥取城跡下に広がる公園。敷地内には仁風閣や県立博物館などもあり、歴史的な景観とともに市民の憩いの場になっている。また公園内には400本を越える桜が植えられ、桜の季節は花見客でも賑わう。
・詳しい情報はコチラ
 社団法人 鳥取県観光連盟

2013年3月19日火曜日

第10回「鳥取県西部の“常識”から生まれたご当地グルメ。“箸で食べる”茶碗蒸し」その2




スーパーの惣菜コーナーでも“常識”の春雨入り。おふくろの味を手軽に堪能




前回、基本をおさらいした鳥取県西部のご当地グルメ「春雨入り茶碗蒸し」。
店舗で楽しむご当地グルメとしては新顔ですが、実は家庭や県西部のスーパーでは“お馴染み”の味。
そこで調査員は大山町所子にあるスーパー『Mマート』に急行し、さらにその秘密を探ってきました!
 
 

県西部の茶碗蒸しは

スーパーでも“春雨入り”!


惣菜コーナーにずらりと並んだ「自家製茶わん蒸し」、これらももちろん“春雨入り”。
それも地元大山町の“おふくろの味”を再現した家庭的な逸品なのです。
今回は特別に、作るところも見せていただきました。


春雨はやや太め

柔らかくツルリといける


春雨は、太めで柔らかいものを使用。
“底に敷くように”春雨を入れ、鶏肉、シイタケなどの具をのせていきます。
四半世紀変わらないという出汁は、地域でよく食べられるという鶏ガラ出汁。
味は地元の女性が中心の惣菜部スタッフで考えたものだとか。


「春雨は柔らかければ柔らかいほどいいですね。家では春雨がないときはうどんや、そばなんかを入れたりもしますよ」(惣菜部女性スタッフ)
うどんやそばも入ることがあるとは驚き!これはひょっとすると、鳥取県西部の方にとっては「茶碗蒸しの中には麺が入っていないと落ち着かない」ということなのかも!?


●スーパーの人気惣菜「自家製茶わん蒸し」。Mマートの店長、箕島愛さんにその“真相”を直撃!



 
「根強いファンが多い商品ですね。お子さんをお持ちの方からは『(子どもが)Mマートの茶碗蒸しなら喜んで食べる』という声も聞きます。親戚での集まりのときなどにも食べられているようで、で数十個単位での注文があったりもしますね」(蓑島さん)

茶碗蒸しは、家庭でしっかり作ろうとするとなかなか大変なもの。
それが手軽に食べられ、しかも丁寧に出汁から取って作られた味が楽しめるとあっては、平日でも30個程度、多い時はその倍も作ることがあるという人気ぶりにも納得です!



ちなみに調査員が取材後に米子市内の店舗を4軒ほどまわってみたところ、全ての場所で茶碗蒸しに“春雨”が入っていることを確認(うち一軒は百貨店の惣菜コーナー)。もちろん、購入時には“箸”もしっかりセットでもらえました。
(※独自の調査に基づくものであり、すべての店舗に常に置いてあるとは限りませんので直接店頭でお確かめください)

鳥取県西部にお越しの際は、地元スーパーにも立ち寄って「春雨入り茶碗蒸し」を探してみてはいかが?


「自家製茶わん蒸し」(138円)





☆取材メモ

地域密着スーパーでお年寄りから子どもまで幅広く愛されている逸品。

鶏ガラがベースの優しい出汁に、フワフワ、トロトロの卵も絶妙。

“一番下”の春雨は太めで、モッチリ柔らかな食感も魅力だ。

ちなみにMマートの系列の飲食店『昔ながら食堂』(米子市米原)でも「春雨入り茶碗蒸し」が味わえる。



店舗情報
店名:Mマート
住所:大山町所子261-8
営業時間:9002000(※122月は~1930
定休日:元日~1月3
電話番号:0859-53-3131

観光情報

☆大山町の桜

秀峰大山のふもと、豊かな自然の広がる大山町には、実は桜の名所が多数。

県内最大級の神社『名和神社』の参道、ユニークなご神体で知られる『木の根神社』は、地元観光しながら桜を楽しめるスポット。

大山と日本海を同時に見られる絶好のロケーション『名和公園』、大山から日本海に向け走る道の両側200mわたって“桜のトンネル”が広がる『豊房桜並木』などのドライブにもピッタリなスポットまで、桜をじっくり楽しもう。

→大山町ホームページへ



2013年3月15日金曜日

第10回「鳥取県西部の“常識”から生まれたご当地グルメ。“箸で食べる”茶碗蒸し」その1


鳥取県西部の個性派グルメ、まずはその“基本”をレクチャーします!



日に日に暖かさが増し、鳥取でも春の足音が聞こえてくるようになりました。
春といえば、新たな門出と誕生の季節であり、食べ歩きには絶好の季節!
実は鳥取には、昨年からご当地グルメとして注目を浴びる、“春”と関わりのあるユニークな逸品があったんです。

そのご当地グルメとは、“春”雨入りの茶碗蒸し。

春雨といえば、鍋の具、または中華や韓国料理の定番ですが、それを“茶碗蒸し”に入れるとなると、味は?どうやって食べるの?など様々な疑問が浮かんできます。


全国でも類を見ないご当地グルメ

それは“茶碗蒸し”


そこで今回は12年に誕生したばかりの市民団体「春雨入りだよ茶わん蒸しは愛好会」会長の今出和史さんをゲストに迎え、その全貌に迫っていきます!

おそらく、多くの皆さんは春雨入り茶碗蒸しを見たことがないはず。
そこで百聞は一見にしかず、愛好会の調理担当を務める清水裕文さんが経営する店舗にて、その“重要ポイント”を教えていただきました。



長さは“名刺2枚分”

量は器の3分の1



「えんや」の茶碗蒸しのポイントはなんといっても春雨の“長さ”。
愛好会では、春雨の最も茶碗蒸しに合う長さを決め、1“ハルサメーター”という“公式単位”を作り、推奨しています。
その長さは“名刺2枚分”。
食べてみるとわかりますが、これが「のどごし(食べやすさ)」と「春雨の食べ応え」を両立する絶妙な長さなのです。

さらに、使う春雨の種類にもひと工夫あるとか。
「実は伝統的な春雨入り茶碗蒸しは太く柔らかい春雨が主流なんですが、愛好会では細く食べ応えのある「緑豆春雨」を使って“現代流”にアレンジしているんです」(清水さん)


そして“1ハルサメーター”にカットした“細めの春雨”を戻して底に敷くように入れたのち、上から具を載せていき、特製出汁・溶いた卵を入れて蒸して作ります。
つまり、春雨は具の中では“いの一番”に入れるのです。

「春雨をしっかり楽しんでもらいたいというのもあって、(春雨の量は)一般的な茶碗蒸しより少し多めにしています」(清水さん)



●「“春雨入り”はどれほどまでにご当地グルメなのか」という疑問についても、清水さんに直撃してみました。

☆調査員の聞いた話では、いわゆる「普通の」茶碗蒸しを食べた県西部出身の人が「ああ、この茶碗蒸しは春雨が入れ忘れられているに違いない」と思ったほどだとか。

それほどまでに県西部では“当たり前”であり、同時に県外の人にとっては“驚き”のものと言えるのでしょう。



そして、実は「春雨入り茶碗蒸し」には食べるときの“作法”があります。
愛好会会長の今出さんに食べ方の“お手本”を見せていただきました。



食に用いるは“箸”。

最大の山場は“最後”にあり!


「“箸で食べる”のが基本です。春雨はほとんどが底の方に沈んでいるので、まずは普通に、茶碗蒸しを味わってください」(今出さん)
と三分の二ほど食べ進めたところで、突然手を止める今出さん。
「ここからが春雨入り茶碗蒸しの“ポイント”なんですよ」
そう語るやいなや、なんと箸を入れ、春雨と具をかきまぜてしまいました!
そして、さながら“麺類を食す”ときのように一気に春雨をツルリと流し込みます。
「これで、美味しい出汁も春雨も、残さずキレイに食べられるんですよ」(今出さん)

作るときは“最初”、そして食べるときは“最後”。
それが、「春雨入り茶碗蒸し」の重要なところでもあるのです。




“春”雨を食べて

“春”を迎えよう!


「箸で食べるのがとてもユニーク。そしてヘルシーなのでぜひ女性に食べていただきたいです!」と語るのは会長の今出さん。
「これからも、県西部の文化を伝えるために春雨入り茶碗蒸しを作り続けていきます」と、清水さんも気合十分。

現在はまだ家庭の味が主流ですが、今後「春雨入りだよ茶碗蒸しは愛好会」は、飲食店での提供の増加、鳥取県内を中心にイベントでのPRにもさらに力を入れていく予定とのこと。
春雨入り茶碗蒸しが、全国に“花開く”ときも近い!かも?

※動画中に登場しているのは、ひと足はやく春を先取りしたバルーンアートの「桜」。
実は会長の今出さんはバルーンアートの名手でもあります。さらに詳細を知りたい方はこちら→TOY POPホームページへ


「伯耆の国名物春雨茶碗蒸し」(「えんや御膳」(1200円)の中の逸品)







●取材メモ
昼のランチの中の逸品。
県西部、南部町のお年寄りからレシピを教わったという“家庭の味”は、干ししいたけ、大山どりで取った出汁が実に優しい味わい。
たっぷり入った春雨は、食べ応えしっかりながらヘルシーで女性に好評。アツアツのうちにいただくべし!
ちなみに夜はカジュアルな和風創作の楽しめる居酒屋として男女問わず人気、こちらも要チェック。

●店舗情報
住所:米子市淀江町西原1135-4
営業時間:1100 2400 (土曜・祝前日 1100 2400
定休日:無休
電話:0859-56-1588



●観光情報

「えんや 淀江店」のある米子市淀江町は、大山のふもとにあり、豊かな自然と「上淀廃寺」をはじめとした多数の遺跡が見つかったことから「水と緑と史跡のまち」として知られる。

名物どんぐり料理、温泉、そして古代の文化体験まで揃った「白鳳の里」で豊かな自然と文化のあるマチ・淀江をまるごと楽しんでみよう。

白鳳の里ホームページへ

 

2013年3月6日水曜日

第9回「絶妙なる“コラボ”麺! “素ラーメンの“素”顔とは?」その3

高台から眺める東郷湖。ココロもお腹もリラック“素”の一杯



今回の行き先は鳥取市から西へ45km、山陰道「道の駅はわい」にある『レストランはわい』。
高台から東郷湖を眺めながら食べる絶好のロケーションでいただく“素ラーメン”、その味やいかに。



こちらは入口付近にある券売機で食券を買い、カウンターで商品をもらうセルフ方式のレストラン。
食券を渡して窓辺の席に着くと、そこからは面積約4k㎡の東郷湖が一望。確かに絶景!ただ、目的は「素ラーメン」。厨房からの「素ラーメンの方」の声を聞いて、カウンターにて受け取り、ご対麺(笑)その正体は。




具には定番のネギとカマボコ、天カスにくわえてなんとメンマやワカメが麺を隠すように器いっぱいの具。
さらに香ばしいゴマもふられ、なんとも食欲をそそる一杯です。
まるでチャーシューヌキのラーメンのよう、これは“進化系”素ラーメンなのか?






ゴマの風味と甘めの和風出汁はワカメともよくあい、ある意味「ワカメうどん」のよう。
それでいて中太ちぢれの中華麺との相性バッチリ。和風出汁ともしっかりマッチ。
たっぷりの具材は味に深みを与え、どんどん箸が進みます。
実は具の豊富さに、素ラーメンのお決まりともいえる「コショウをふる」のを忘れて麺を全て食してしまった次第。
そこで残りの和風出汁にコショウを入れて飲むと…、ゴマも効いて最後まで飲み干してしまった。
「ごちそうさま」。
それにしても具だくさんの「素ラーメン」、これは…アリです!





☆取材メモ

店は倉吉市内から車で約4分、鳥取市内から約40分、米子市内からは約1時間と、

アクセスもよろしく、ドライブの休憩や小腹を満たすのにはピッタリのレストラン。

県外の観光客からは素ラーメンという品書きから「具のないラーメン?」と聞かれ

実物を見てビックリされるというが、食べると「さっぱりしてうまい」と反応も上々。

最近では地元中部のリピーターが増えているそうだ。


「素ラーメン(450円)」/レストランはわい(湯梨浜町)

●店舗情報
レストランはわい
住所:東伯郡湯梨浜町宇野2343 道の駅はわい内
営業時間:7:30~21:00
定休日:無休
☎0858-47-5557

店舗の詳しいデータはコチラ〈鳥取食録〉



●観光情報

『中国庭園 燕趙園(えんちょうえん)』

日本最大級の本格中国庭園。瑠璃色の瓦や2000枚を超える天井の彩画をはじめ、華麗な装飾は“中国情緒”満点。毎日開催の中国雑技ショーも必見。


・燕趙園のホームページはコチラ〈中国庭園 燕趙園〉

 http://www.encho-en.com/


グラウンドゴルフのふる里公園

『潮風の丘とまり』

グラウンドゴルフ発祥の地。ゴルフ場のほか実物大の恐竜の模型やスライダーもあり、ファミリーで一日楽しめる。


・潮風の丘とまりのホームページはコチラ〈潮風の丘とまり〉

 http://www.danketurf.com/services/manage/park/tomari/

2013年2月26日火曜日

第9回「絶妙なる“コラボ”麺! “素ラーメンの“素”顔とは?」その2

 

素ラーメンの新たな楽しみ方発見!粋な“立ち食い”はいかが





中華麺と和風出汁の絶妙コラボ「素ラーメン」。
前回はその原点を訪ねましたが、第二弾は“最新”の素ラーメン。
場所はJR鳥取駅を出てすぐ、サンロードの入り口にある、『鳥取駅前そば』
コチラはサッと食べられる立ち食いスタイルで、通勤中のサラリーマンや、190円の学生そばを求める高校生の姿も多数。
そんな地元に愛される一店で、12年にお目見えした「素ラーメン」を食べに来ました。


券売機でひときわ目立つ

「素ラーメン」の文字


こちらは食券を購入し、注文するシステム。
さっそく「素ラーメン」の券を一枚購入。
ラーメンを作る店員さんの手際の良さに惚れ惚れしながら、カウンターでしばし待ちます。


優しく出汁香る

透明スープが食欲そそる


さて、ほどなく和風出汁のいい香りがふんわり漂ってきました。
いよいよ「素ラーメン」のお出ましです。
素ラーメンの“命”ともいえる和風出汁。
『鳥取駅前そば』は、昆布、イリコ、カツオ、そして“企業秘密”(恐らく調味料と思われる)の入った関西風です。
醤油も鳥取県産を使っており、すすれば風味よく少し甘みのある味。
カマボコ2枚、モヤシ、天かす、ネギとトッピングもスタンダードです。

普通ならここで「いただきます」ですが、実は食す前に、鳥取駅前そばの素ラーメンならではの“お楽しみ”があるのです。


トッピングのネギは

“てんこもり”もOK


そう、実は「ネギ」がセルフ式!
ガツンと“山盛り”もOKなのです。しかもネギは自家栽培!
「女性や学生さんに追加する人が多いですね。以前に、ネギをざる2杯分入れた方にはびっくりしましたが…(笑)」(スタッフ・中尾眞喜子さん)

さすがに2杯分とはいきませんが、調査員Hもネギを追加トッピング。

それから、カウンターに向かってスッと姿勢を正して立ち、箸とレンゲもスタンバイ。
準備はバッチリ整いました。

さあそれでは、“立ち食い”の素ラーメン、いただきます!












●取材メモ

12年春に新たに加わった逸品。

そば、うどんにも使用している香り豊かな特製出汁に、天かすが程よい甘さをプラス。細めのストレート麺と相性良くスルスルいける。

スッキリとした味わいで、駅前という立地もあり宴会の“締め”にもピッタリ。

実は女性ファンも多く、毎回素ラーメンを頼む常連も増えているとか。


●店舗情報
住所:鳥取市栄町715
営業時間:7:0023:00
定休日:元日
電話:0857-27-6574(鳥取だいぜん)



●観光情報

JR鳥取駅前のバスターミナルからは、100円循環バス「くる梨」が運行中。

「県立博物館」や「やまびこ館」(鳥取市歴史博物館)などの観光文化施設を、2通りのコースで、それぞれ1時間に3本が往復。素ラーメンの優しい味でひと息ついたら、バスに乗ってのんびりと鳥取の“文化めぐり”を楽しんでみては。

くる梨運行情報はこちら